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首都直下型地震でライフラインはどうなる? ⑤通信

2013年12月に内閣府から震源地を都心南部とする

首都直下型地震の被害想定が発表されました。

また中央防災会議では被災と復旧のシナリオを

時間の経過とともにシュミレーションしています。

上下水道、電力、ガス、通信など 各ライフラインの被害想定と

時間の経過とともにどのくらい復旧が進むのか、

見ていきたいと思います。

 

今回は通信についてです。

 

◎地震直後 470万回線が通話支障に

固定電話はほとんど通話できない。

携帯電話は音声通信が困難で、メールも大幅遅配に。

携帯電話の基地局は1都3県(神奈川・埼玉・千葉)で数%~1割

(東京23区は1割)が停波する。

 

◎1日後 基地局が停止

固定電話は徐々に通信規制が緩和されるが、

通信が集中するとつながりにくい。

携帯電話の基地局は非常用電源の燃料の補充が

限定的で、多くが機能停止する。

 

◎3日後 代替手段も

停電により1都3県(神奈川・埼玉・千葉)の5割

(東京23区も5割)で固定電話が通話できず

携帯電話基地局も5割が停波

特設公衆電話などで限定的に通信を確保。

 

◎1週間後 5割が通話出来ないまま

停電により1都3県(神奈川・埼玉・千葉)の5割の(東京23区も5割)で

固定電話が通話できず、携帯電話基地局も5割が停波。

計画停電が実施されたと仮定すると、

非常用電源を確保できない場合に通信に障害が出る。

 

◎1ヶ月後 通話支障が解消

停電がほぼ解消されるため、 通話支障の多くが解消される。

phone

 

より深刻な被害の想定では、

停電による通話支障がより深刻になる。

大きな揺れで携帯電話の基地局が被災し、

カバーエリアの携帯電話に長期間、利用支障が出る。

大規模地震の強い余震で一時的に 不通回線が増加する、

などの状況が考えられます。

 

首都直下型地震だけでなく

災害はいつ、どこで、どんな状況で遭遇するかわかりません。

職場や学校、外出先…離れ離れになった家族の安否が

確認できないことほど心配なことはありません。

 

東京都の防災に関するレポートによれば、

東日本大震災に際に 家族との安全確認を行った手段として

携帯電話による通話が72.2%

携帯電話のメールが67.0% となっています。

 

被害想定にあるように

基地局などの通信施設がダメージを受けることや

停電により基地局の電源確保が困難となり

利用に障害がでることも考えられます。

 

家族で災害の際にどのような連絡手段を とるか話し合い、

携帯電話、メール、SNS、災害用伝言版など

複数の連絡手段を決めておきましょう。

 
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