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首都直下型地震でライフラインはどうなる? ②下水道

2013年12月に内閣府から震源地を都心南部とする

首都直下地震の被害想定が発表されました。

また中央防災会議では被災と復旧のシナリオを

時間の経過とともにシュミレーションしています。

上下水道、電力、ガス、通信など

各ライフラインの被害想定と

時間の経過とともにどのくらい復旧が進むのか、

見ていきたいと思います。

 
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今回は下水道についてです。

 

◎地震直後 150万人が利用困難

下水道管路やポンプ場、処理場が被災して

1都3県(神奈川・埼玉・千葉)で数%~1割(23区で1割)

利用困難に。

停電が続く中、非常用発電の燃料が なくなると

処理場は運転停止に。

 

◎1日後 点検は終了

下水道管路の被害や被災した処理場の復旧は限定的。

重要な幹線管路と処理場の点検がおおむね終了する。

 

◎3日後 復旧は限定的

下水道管路の復旧は限定的。

1都3県(神奈川・千葉・埼玉)で数%~1割 (23区で1割)

利用困難なまま。

停電で停止していた処理場が

非常用電源の燃料を確保して運転再開へ。

 

◎1週間後 復旧進む

下水道管路の復旧が進み、 利用支障が解消されていく。

1都3県(神奈川・埼玉・千葉)では数% (23区では1割)

が困難なまま。

 

◎1か月後 復旧はほぼ完了。

下水道管路の復旧はおおむね完了。

ほとんどの処理場が運転できる状態に復旧する。

 

より深刻な被害の状況の想定では、

・水道事業者の被災や通信手段の途絶で

復旧作業の着手が遅れる。

・震度6強以上の揺れで多くの施設が被災し、

沿岸部の処理場が津波で壊滅的な被害を受ける。

などの過酷な状況が考えられます。

C

 

首都直下地震では避難者が最大720万人

地震発生から2週間後にピークを迎え、

東京23区での避難者は330万人に上り、

そのうち4割は避難所で過ごす、 と想定されています。

 

地震発生から2週間後には、

避難所で生活ごみだけでなく、 し尿もあふれて

衛生状態が悪化すると 考えられます。

 

かなりの人数でトイレを使用することになるため

すぐに満杯になる、汲み取りが間に合わない、

詰まって使用不能なトイレが増える、

トイレに行きたくないので

水や食料、トイレを我慢して体調を崩す、

といった悪循環に陥ることにもなります。

 

政府の中央防災会議が

『最低でも3日分、可能な限り7日分』 の備蓄を求めている

防災の備えの中には、

水や食料、カセットコンロだけでなく

『災害用トイレ』が入っています。

 

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