平成25年11月に静岡県が南海トラフ巨大地震によるライフラインなどへの
被害想定をまとめた第4次地震被害想定を発表しました。
被害想定の内容からまとめてみますと…
◎建物などの直接被害は東海地震や南海トラフの巨大地震で20兆~23兆円に達し、
避難者は県人口の3分1一に相当する120万人に上る。
◎地盤変動や地滑りが重なった場合、 最悪で1カ月以上にわたって
東海道新幹線が不通になる。
◎東名や新東名でも橋などにゆがみが生じ、 液状化や地滑りも発生。
緊急車両が通れるようになるまで1週間以上、 全面復旧には1カ月以上かかる。
◎上水道は地震発生直後に県内のほぼ全域で断水し、
1週間後も給水人口の5割以上で断水が継続する。
下水道も東海地震の場合で県内の処理人口の5割程度、
南海トラフの巨大地震で7割近くに支障が生じ、
県内各地で排水困難な地域が発生する。
◎固定電話も携帯電話も地震発生から1日後も、つながりにくい状態が続く。
不通状態がほぼ解消されるまでに東海地震で1週間程度、
南海トラフの巨大地震で2週間程度かかる。
◎発生から1週間は県外から救援物資が入らず、
発生から3日目は40万~50万人、 4日目から7日目は六十万人が
食糧不足に陥る。
◎県全体でみると避難所は足りる計算だが県中部だけでみると、
一時的に5万5000人が避難所に入ることができない可能性がある。
などです。
これは静岡県の被害想定ですから
住んでいる地域が違えば状況もまったくことなるでしょう。
ですが、南海トラフ地震は静岡県に限られず巨大で広範囲に及びます。
また首都圏直下地震、 巨大地震後に起きるかもしれない富士山噴火、など
心配される災害はいずれもその被害が甚大であると予想されます。
インフラ網の被害、避難所の不足、
交通網が寸断されることによる救援物資不足など
以前から東海地震を想定して取り組みをしてきた静岡県よりも
かなり深刻なものになるでしょう。
静岡県では避難所の増設を検討する一方で住宅の耐震性の向上や
食料の備蓄を促して被災後も自宅で生活を続ける 「在宅避難」
を呼び掛ける方針とのことです。
あらためて我が家の備えはどうなのか、 家族同士の連絡手段の確認、
出来るところはすぐにでも対策をしておきたいですね。
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