『南海トラフ地震』は「東海」「東南海」「南海」の3地震が
連動して起こるマグニチュード(M)9クラスの地震で、
死者数は最大で32万3000人、経済被害は最大で220兆3000億と 、
非常に大きな被害が予測されています。
南海トラフとは、駿河湾から九州沖にかけての海底にある
深さ約4000メートル溝(トラフ)のことです。
この南海トラフ沿いの地域では、
これまで100年から150年の周期で大規模な地震が発生してきましたが、
南海トラフ地震は「東海」「東南海」「南海」の3つの地震が連動した場合の
最大規模の地震・津波を想定したもので、
千年に一度のM9クラスとされています。
「東海」「東南海」「南海」の3つの地震は、
いずれも南海トラフ付近を震源域としています。
東海地震は静岡県の駿河湾から浜名湖にかけて、
東南海地震は浜名湖から和歌山県の潮岬にかけて、
南海地震は潮岬から高知県の足摺岬までの地域で起こる地震です。
M9クラスの南海トラフ巨大地震が発生した場合の被害想定ですが、
国の中央防災会議の有識者会議の試算では、
最悪の場合、関東以西の30都府県で最大32万3000人が死亡、
そのうち津波による死者が7割を占めるとしています。
想定される経済的な被害は最大で220兆3000億円に上るとされ、
東日本大震災の10倍超に相当する規模です。
太平洋沿岸が最大クラスの地震と津波に襲われた場合、
建物や道路・電力などインフラ、ライフラインの被害は
関東以西の40都府県に及びます。
こうした直接被害は169兆5000億円に達し、
もっとも被害額が大きい愛知県で30兆7000億円、
大阪府では24兆円と推計しています。
南海トラフが起きた場合、 地震発生翌日に最大430万人が避難所へ、
270万人が親族・知人宅などへ避難。
家庭内と公的備蓄で食料が計6340万食、
飲料水は計13億3千万リットルあるものの、
不足量は1週間で食料が9600万食、 飲料水は1億4500万リットルに
達すると 推計されています。
また被災地内外での買い占め、
道路の渋滞や寸断で配送が困難になること、 保管スペースの不足、
物資が届いても適切な管理や効率的な配分ができない
ことも想定されます。
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