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首都直下型地震でライフラインはどうなる? ⑥その他

2013年12月に内閣府から震源地を都心南部とする

首都直下型地震の被害想定が発表されました。

また中央防災会議では被災と復旧のシナリオを

時間の経過とともにシュミレーションしています。

上下水道、電力、ガス、通信など 各ライフラインの被害想定と

時間の経過とともにどのくらい復旧が進むのか、

見ていきたいと思います。

 

今回はその他に想定される被害についてです。

 

◎地震直後 大量の廃棄物が発生

発生する災害廃棄物は9800万トン

エレベーターで最大1万7000人が閉じ込められる。

東京湾沿岸の石油コンビナート地区で 730施設が破損

などの被害。

 

1日~数日後 人手不足

膨大な数の死者・行方不明者の捜索が続き、

復旧活動に支障が出る。

迅速な遺体処理が困難で、安置所も不足する

断水や停電が続き、人工透析患者が普段の施設で

透析を受けられなくなる。

入院患者や寝たきり高齢者が長時間の避難で

病状が悪化して死亡する。

 

◎1週間後 火葬の困難

被害の大きい製油所は引き続き停止。

ガソリンスタンドでの給油待ちで渋滞が発生する。

火葬場の被災や燃料不足で火葬が困難になる。

Young Man Filling Petrol Into a Car Petrol Tank

 

◎1ヶ月後 処理用地の不足

用地不足で災害廃棄物の仮置き場や中間処理施設、

最終処分場の確保が困難になる。

解体に伴う粉じんやアスベストの飛散など 周辺環境の汚染が問題になる。

 

より深刻な被害の想定では、

計画停電中に非常用発電機の燃料がなくなり、 医療機器が停止。

災害廃棄物の広域処理の調整がつかず、 被災地に放置され、

復旧に支障が出る、

などの状況が考えられます。

 

東日本大震災から3年が経過し、 テレビや新聞、雑誌などでは

南海トラフ巨大地震、首都直下型地震、 富士山大噴火などについて

発生した場合の被害想定などが 取り上げられていますが、

防災に対する意識は時間の経過ともに

薄らいできているのではないでしょうか?

 

首都直下型地震が30年以内に70%の確率で

起きるとされていますが、

それは明日かもしれません。

 

いつ、どんな場所でも、どのような状況でも、 慌てずに行動して、

自分の命、大切な家族の命を守るためには、

防災に関する情報や知識と 日頃の備えが大切です。

今日、出来るところから 防災への備えを始めていきましょう。

 
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